お酒・甘いもの・塩辛いものを良く摂る方へ|肝臓内科で受ける健康診断のすすめ【薩摩川内市】
日本では脂肪肝の人が増えています
最近、日本では脂肪肝の人がどんどん増えており、全国で1,000万人以上いると考えられています。特にお腹まわりが気になる中年の男性を中心に増加していて、健康への影響が心配されています。
脂肪肝の中でも、お酒をあまり飲まないのに肝臓に脂肪がたまってしまう「非アルコール性脂肪肝(NAFLD)」が問題になっており、
肥満や血糖値・コレステロールの異常、高血圧など、生活習慣の乱れと深く関わっています。
この脂肪肝が進行すると、肝臓に炎症が起きたり、かたくなってしまったり(肝硬変)することもあります。
さらに悪化すると、肝臓がんにつながることもあるため、早めの発見と予防が大切です。
(出典:日本消化器病学会・日本肝臓学会 編「患者さんとご家族のためのNAFLD/NASHガイド2023」より要約)
1. 肝臓は“沈黙の臓器”|症状が出る前に要チェック
肝臓は、体の中でもとても働き者の臓器です。
食べ物の栄養をエネルギーに変えたり、有害な物質を分解したりと、日々休むことなく働いています。
しかしこの肝臓、少々の異常では症状が出にくく、自覚しにくいという特徴があります。
そのため、異常が見つかる頃にはかなり進行していた…というケースも少なくありません。
このような特徴から、肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれています。
● 放置されがちな“生活習慣性の負担”とは?
肝臓に負担をかける主な要因は、日常の何気ない生活習慣の中に潜んでいます。
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お酒をよく飲む
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甘いものや脂っこい食事が多い
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塩分の多い食事を好む
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運動不足、体重増加
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健診で「肝機能の数値が少し高い」と言われているが、放置している
これらの習慣が重なると、肝臓に脂肪がたまりやすくなり、脂肪肝や慢性肝障害の原因になることがあります。
とくに脂肪肝は、肝硬変や肝がんにつながるケースも報告されており、「ただの生活習慣病」では済まされなくなってきています。
だからこそ、症状が出る前に“今の肝臓の状態を知っておくこと”が大切です。
健康診断はその第一歩として、とても有効な方法です。
2. お酒・甘いもの・塩辛いものが肝臓に与える影響
日常的に摂る「お酒・甘いもの・塩辛いもの」は、過剰になると知らないうちに肝臓へ負担をかけています。
ここでは、それぞれが肝機能にどのような影響を与えるのかを見ていきましょう。
● アルコールと脂肪肝・肝炎
アルコールは肝臓で分解されますが、その過程で発生する有害な物質(アセトアルデヒドなど)が肝細胞を傷つけます。
飲酒量が多い人では、まず肝臓に脂肪がたまりアルコール性脂肪肝となり、放置するとアルコール性肝炎・肝硬変へと進行するリスクがあります。
「毎日飲んでいる」「週に数回でも一度の量が多い」方は要注意です。
健診でγ-GTP(ガンマ・ジーティーピー)の数値が高い場合、アルコールの影響を疑うサインになります。
● 糖分・炭水化物過多が招く内臓脂肪の蓄積
ケーキやジュースなどの甘いもの、白ごはんやパン・麺類などの炭水化物も、摂りすぎると中性脂肪として蓄積され、内臓脂肪型肥満の原因になります。
これにより肝臓にも脂肪が蓄積し、非アルコール性脂肪肝(NAFLD/MASLD)を引き起こします。
特に「太っていないけれど、肝機能が悪い」という方は、糖質の摂りすぎが原因のことも多いのです。
● 塩分過多は高血圧・メタボの引き金に
塩辛い食べ物(漬物、ラーメン、加工食品など)を日常的に多く摂ると、高血圧や動脈硬化のリスクが上がります。
こうした血管への負担は、肝臓だけでなく心臓や腎臓にも悪影響を及ぼし、メタボリックシンドロームの進行因子になります。
さらに、塩分を多く摂る人は同時に脂質・糖質の摂取量も多い傾向があり、複数の要因が重なって肝機能を悪化させることもあります。
3. 健康診断で分かる肝臓の状態とは?
健康診断では、血液検査を通じて肝臓の状態をある程度把握することができます。
肝臓は“沈黙の臓器”とも呼ばれ、少々の異常では症状が出にくいため、数値でのチェックが非常に重要です。
● 健診でチェックできる主な肝機能の項目
これらの数値が高いと、肝臓に何らかの負担がかかっている可能性があります。
● 「脂肪肝」と言われたらどうすればいい?
脂肪肝は、以下の2タイプに分けられます
多くの方が自覚症状のないまま経過を見てしまいますが、一部は肝硬変や肝がんに進行する可能性があることが近年わかってきています。
「少し高いけど、まぁ大丈夫」と放置せず、異常値があれば一度専門的な視点での評価を受けておくことが大切です。
当院では肝臓内科の専門医が在籍しており、健診結果をもとに必要な追加検査(エコー・採血)や生活指導を行っています。
4. ご予約・お問い合わせについて
当院は事前のご予約をおすすめしておりますが、当日の空き状況によっては、予約なしでも受診が可能な場合がございます。健診をご希望の方は、まずはお気軽にお電話にてお問い合わせください。
まとめ|肝臓が気になる方は、まず“知る”ことから
肝臓は、多少の異常があっても症状に現れにくいため、つい見過ごされがちです。
しかし、食生活や生活習慣の影響を受けやすく、気づかないうちに負担が蓄積していることも少なくありません。
健康診断は、自分の体の状態を「知る」ための大切なきっかけになります。
とくに、お酒や甘いもの、脂っこい・塩辛い食事が気になる方、健診で肝機能の数値を指摘されたことがある方は、放置せず一度確認してみることをおすすめします。
当院では、肝臓内科の専門的な視点から、健康診断後のサポートまで対応しております。
