冷え性にお悩みの方へ~考えられる原因と対処法~|薩摩川内市 上小鶴外科胃腸科
冷え性でお悩みの方へ
「昔から冷えやすい体質だから仕方ない」と思いながら、つらさを我慢していませんか。
手足の冷えや、体の芯が冷える感じは、日常生活の中でじわじわと負担になります。
冷えは体質だけでなく、体の状態や生活の変化が影響していることもあります。
このページでは、冷え性でお困りのあなたに向けて、考えられる原因や、日常の中でできる対処についてお伝えします。
冷え性とは?よくみられる症状
冷え性は、「体が冷たい」と感じる状態が続くことを指します。
感じ方には個人差があり、次のようなお悩みとして現れることがあります。
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手足がいつも冷えている
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お腹や腰が冷えやすい
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冷えると体調がすぐれなくなる
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疲れやすく、だるさが抜けにくい
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肩こりや不調を感じやすい
「年齢のせいかもしれない」「体質だから仕方ない」と思っていても、実は体からのサインであることも少なくありません。
冷え性が起こる主な原因
冷えはひとつの理由だけで起こるわけではなく、いくつかの要因が重なって生じることが多いものです。
血流が滞りやすくなっている
血液の流れが弱くなると、体の末端まで熱が届きにくくなります。運動量が減っていたり、筋力が落ちている場合にも起こりやすくなります。
自律神経のバランスが乱れている
自律神経には、体を活動モードにする神経と、休ませる神経があり、このバランスによって血管の広がり方や体温が調整されています。
本来であれば、寒いときには血管を適度に収縮・拡張させて、体の熱を保つように働きます。
ところが、強いストレスや不規則な生活が続くと、この調整がうまくいかなくなります。
その結果、血管が必要以上に縮んだままになり、手足やお腹などの末端まで十分な血流が届きにくくなります。
筋肉量の低下・基礎代謝の低下
筋肉量が減ると基礎代謝も低下します。基礎代謝とは、じっとしていても体が消費するエネルギーのことで、
この働きが弱くなると体全体のエネルギー産生が落ち、冷えを感じやすくなる傾向があります。
胃腸の働きが弱っている
胃腸は栄養を吸収し、エネルギー(熱を生み出す元)の材料として、血液で全身に運ばれます。
胃腸の調子が悪いとエネルギーが不足しやすく、体の中で熱をつくる力も弱くなります。
胃腸の調子が落ちると、栄養の吸収やエネルギーの巡りが低下し、体が冷えやすくなることがあります。
「体が冷える」「温まりにくい」と感じる状態につながっていきます。
体の状態による影響
貧血などがある場合、全身に十分な酸素が行き渡らず、冷えを感じやすくなることがあります。
食生活の乱れ・栄養不足
食事の量が少なかったり、欠食が続いたり、栄養が偏った食生活が続くと、体の中で使えるエネルギーが不足しやすくなります。
その結果、体温を保つ力が弱まり、冷えを感じやすくなります。
自分でできる冷え対策のポイント
冷えを感じていると、「何かしなければ」と思ってしまうかもしれません。
でも、特別なことを頑張る必要はありません。日々の生活の中で、できそうなことから少しずつ取り入れてみてください。
体を冷やさない工夫をする
体は、一度冷えてしまうと、元の温かさに戻るまでに時間がかかります。
そのため、「寒くなってから温める」よりも、「冷やさないようにしておく」ことのほうが、実はとても大切です。
首、手首、足首、お腹まわりが冷えやすいことは、多くの方がご存じだと思います。
それでも、実際の生活を振り返ると、意外とこの部分を冷やしたまま過ごしていることが少なくありません。
たとえば、室内だからと薄着で過ごしていたり、暖房は効いているのに足元だけ冷えていたり、仕事や家事に集中しているうちに体が冷えていることに気づかないまま過ごしていることもあります。
ひざ掛けを使う、首元を少し覆う、腹巻きを取り入れるなど、小さな工夫でも体の冷え方は変わってきます。
「冷えてから対処する」のではなく、「冷えないように過ごす」ことを意識するだけでも、体はずいぶん楽になります。
忙しい毎日の中では難しいこともありますが、気づいたときに一つ整えるだけでも十分です。
食事や飲み物を見直す
冷たい飲み物や食事が続くと、体の内側から冷えやすくなります。
温かい飲み物を選んだり、消化に負担の少ない食事を意識することで、体を内側から支えることができます。
食事を消化するには、思っている以上に体のエネルギーが使われています。
消化に時間がかかる食事や、胃腸に負担のかかる食事が続くと、体はその処理に多くの力を使うことになります。
その結果、全身に血液を巡らせたりするための余力が少なくなってしまいます。
手足やお腹など、体の末端まで十分な温かさが行き届きにくくなります。
身体を冷やさないために食事の内容を意識してみてください。
無理のない範囲で体を動かす
激しい運動をする必要はありません。
短い時間の散歩や、軽い体操、体を伸ばすだけでも、血流を促すきっかけになります。
「少し体が温まった」と感じる程度で十分です。
生活のリズムを整える
睡眠や食事の時間が不規則になると、自律神経が乱れやすくなります。
毎日完璧に整える必要はありませんが、できるだけ同じ時間に休むことを意識するだけでも、体は少しずつ落ち着いてきます。
十分に休むことで、体は少しずつ緊張をゆるめ、血管が広がりやすくなります。
血流が整うと、体のすみずみまで温かさが届きやすくなり、冷えを感じにくくなります。
疲れを感じているときほど、休むことも大切な対策のひとつです。
このような場合は医療機関への相談をおすすめします
冷えは、多くの場合、生活の工夫で和らぐこともあります。
ただし、次のような状態が続いている場合は、一度医療機関で相談してみることをおすすめします。
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冷えが長い期間続いている
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年々、冷えを強く感じるようになってきた
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以前より疲れやすく、だるさが抜けにくい
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胃もたれや食欲不振、便秘・下痢などの不調を伴っている
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手足の冷えに加えて、体全体が冷える感じがある
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健康診断で貧血や肝機能、甲状腺などを指摘されたことがある
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日常生活に支障を感じるほどつらい
こうした場合、冷えの背景に、体の状態や内科的な要因が関係していることもあります。
「冷えだけだから」と我慢せず、原因を確認することで、対処の選択肢が広がることもあります。
医療機関では、症状や生活状況を伺いながら、必要に応じて検査を行い、冷えにつながる要因がないかを確認します。
相談することで、「何が関係していそうか」が整理できるだけでも、安心につながることがあります。
気になる症状が続いている場合は、無理をせず、早めにご相談ください。
