発熱の症状がある方へ自宅ケアと受診の判断|薩摩川内市 上小鶴外科胃腸科
こんにちは、薩摩川内市 上小鶴外科胃腸科です。
突然の発熱は、体の不調だけでなく不安も伴うものです。「このまま様子を見ていいのか」「受診したほうがよいのか」迷う方も多いでしょう。
このブログでは、発熱時に自宅でできるセルフケアや、受診の判断ポイントをわかりやすく解説します。
この記事を読むことで、次のことがわかります。
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発熱の原因と考えられる病気
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自宅で安全にできるケア方法
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受診が必要な症状の目安
セルフケアの方法と受診のタイミングを知ることで、
不安な夜も落ち着いて過ごすことができるようになります。
発熱の主な原因と考えられる病気
発熱は、体が何らかの異常を感知し、防御反応として体温を上げているサインです。
多くの場合は、風邪やウイルス・細菌による感染症が原因の一時的な発熱ですが、まれに注意が必要な病気が隠れていることもあります。
今回のブログでは、特に患者さんからご相談の多い 「風邪や感染症によって起こる発熱」 を中心に、その原因や自宅での対処法、受診の目安についてわかりやすく解説していきます。
① 感染性の発熱(ほとんどの発熱の原因)
発熱の多くは、ウイルスや細菌による感染が原因です。体が病原体と戦うために体温を上げ、免疫力を高めようとしている状態です。
●ウイルス感染の例
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かぜ症候群
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インフルエンザ
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新型コロナウイルス感染症
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RSウイルス、アデノウイルスなど
●細菌感染の例
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肺炎
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扁桃炎
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尿路感染症(膀胱炎・腎盂腎炎)
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細菌性胃腸炎
●主な特徴
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咳・鼻水
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喉の痛み
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下痢や腹痛
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排尿時の痛み・尿の濁り
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全身のだるさ など
これらの症状は、感染した部位によって複数同時に現れることが多く、発熱の原因として最も頻度が高いパターンです。
② その他の発熱(感染症以外にも原因はさまざま)
感染症以外でも、発熱が起こることがあります。頻度としては少ないですが、症状が長引くときは鑑別として重要です。
●腫瘍性の発熱(がんに関連する熱)
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白血病、リンパ腫など
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原因不明の微熱が続く、夜に熱が上がりやすい
●炎症性の発熱(免疫の異常)
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関節リウマチ、膠原病、炎症性腸疾患など
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関節痛・体のだるさ・腹痛などを伴うことが多い
●薬剤性・環境性の発熱
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お薬の副作用
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甲状腺機能亢進症などの内分泌異常
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熱中症・脱水などの環境ストレス
これらの原因は、専門的な検査が必要になる場合もあり、感染症とは別の視点での評価が求められます。
当院ではまず、一般内科として発熱の初期評価を行い、感染症の有無をしっかり確認します。
そのうえで、症状や経過から感染症以外の可能性が考えられる場合は、
必要に応じて適切な専門機関へのご紹介も含め、患者さんに合った対応を提案いたします。
受診の目安|こんなときは早めに内科へ
発熱は多くの場合、自宅で安静にしていれば回復しますが、
場合によっては早めの受診が必要なサインがあります。
ここでは、どんなときに内科を受診すべきかをわかりやすくまとめます。
① 高熱が続くとき
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38.5℃以上の熱が2日以上続く場合は、感染症や炎症性の病気の可能性があります。
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特に、解熱剤で下がらない熱は、自己判断せず受診してください。
② 強い症状を伴うとき
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息苦しさや咳、喉の痛み、激しい頭痛、腹痛、嘔吐など
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倦怠感やぐったりして動けない場合
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これらは症状の重さのサインで、放置すると悪化する可能性があります。
③ 持病がある方や高齢者の場合
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心臓病・腎臓病・糖尿病などの持病がある方は、軽い発熱でも体調が急変することがあります。
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高齢者は免疫力が弱く、体調が悪化しやすいため、少しの発熱でも早めに相談が必要です。
④ 発熱の期間が長いとき
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1週間以上熱が続く場合は、感染症以外の病気(炎症性疾患や腫瘍など)の可能性もあります。
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原因を特定するためにも、内科での精密検査が推奨されます。
⑤ こんな場合はすぐに受診
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呼吸が苦しい
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意識がぼんやりしている
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激しい痛みを伴う
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血圧や脈が異常
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これらは緊急性の高いサインです。迷わず受診してください。
自宅でできる発熱時のセルフケア
発熱は体の防御反応のサインです。
多くの場合は自宅で安静にすることや、生活の工夫で症状が和らぎます。
ここでは、安全に行えるセルフケアの方法を紹介します。
① 水分補給をしっかりと
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発熱時は体から水分が失われやすく、脱水になりやすいです。
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水、お茶、経口補水液などをこまめに摂りましょう。
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一度に大量ではなく、少量をこまめにがポイントです。
② 体を休める・無理な活動は控える
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体温が上がると心臓や筋肉に負担がかかります。
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可能な限り安静にし、睡眠をとることで免疫力が回復しやすくなります。
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家事や仕事を無理に行わないことが大切です。
③ 室温・寝室環境の工夫
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暖かすぎず、涼しすぎない快適な温度に調整する
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寝具は軽く、体を締め付けない服装で
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脳が「ここは休める場所」と認識しやすくなると、睡眠の質も向上します
④ 解熱剤の使い方
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38.5℃以上でつらいときは、市販の解熱剤を使うこともできます。
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ただし用法・用量を守り、長期間や頻繁な使用は避けることが大切です。
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高齢者、持病のある方は医師に相談してから使用してください。
⑤ 食事の工夫
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食欲がない場合は無理に食べる必要はありません。
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消化にやさしいスープやおかゆ、バナナなどを少量ずつ摂ると体力維持に役立ちます。
脳や筋肉、免疫系に血流が集中するため、消化器官への血流は一時的に減ります。この状態で消化に時間がかかる重い食事をとると、胃腸に負担がかかり、消化不良や吐き気を起こすことがあります。
⑥ 体温を下げようと無理な行動は避ける
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氷で体を冷やしたり、過度に厚着や重ね着をして汗をかくのは逆効果です。
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体は自然に熱を上げて免疫反応を行っていますので、無理に下げようとしないことが大切です。
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冷えピタや濡れタオルなどでおでこや首を軽く冷やす程度は、安全で症状を和らげる方法です。
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目的は「熱そのものを下げる」よりも、頭痛・だるさ・不快感をやわらげることです。
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身体全体を極端に冷やす必要はありません。
まとめ|発熱時は焦らず、適切に対処を
発熱は体の防御反応として自然に起こるサインであり、ほとんどの場合は自宅で安静に過ごすことで回復します。
この記事でご紹介したように、発熱時には次のポイントが大切です。
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水分補給と安静:こまめな水分補給と休息で体力を維持する
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消化にやさしい食事:おかゆやスープ、バナナなどを少量ずつ摂る
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無理な体温調整を避ける:厚着や氷水で全身を冷やすのは避け、冷えピタなどで軽くおでこを冷やす程度に
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受診の目安を知る:高熱や長引く発熱、強い症状がある場合は迷わず内科を受診する
発熱は体の自然なサインですが、症状の経過や体調によっては早めの受診が安全です。
特に高齢者や持病のある方は、自己判断せず医療機関に相談することが大切です。
発熱や体調の不安を感じたときは、お近くの内科外来で早めの受診をお勧めします。
